関東甲信の各地では、19日も午前中から猛烈な暑さとなっているところがあり、熱中症への厳重な対策が必要です。
一方、湿った空気の影響で夜遅くにかけて非常に激しい雨が降るおそれがあり、低い土地の浸水などに十分注意してください。
気象庁によりますと19日も、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるほか、関東を中心に晴れて気温が上がっています。
午前11時半までの最高気温は、群馬県みなかみ町で35.2度、群馬県桐生市で35度と猛烈な暑さになっているほか、栃木県佐野市と埼玉県越谷市、それに千葉県市原市の牛久で34.8度、茨城県大子町と東京都心で34.6度などと各地で厳しい暑さになっています。
このあとも気温が上がり、日中の最高気温は、埼玉県熊谷市で37度、東京の都心とさいたま市、前橋市、長野市、松本市、甲府市で36度、土浦市、宇都宮市、千葉市などで35度などと、予想されています。
環境省と気象庁は熱中症の危険性が極めて高まるとして、東京都や千葉県、神奈川県、埼玉県、群馬県、山梨県、それに長野県に「熱中症警戒アラート」を発表しています。
連日、気温の高い状態が続き熱中症で体調を崩したり亡くなったりするケースが相次いでいます。
19日と20日の土日も猛烈な暑さとなり、熱中症の危険度を示す「暑さ指数」が関東甲信の広い範囲で原則、運動を中止する『危険』となる見込みです。
環境省のホームページなどで「暑さ指数」を確認し、屋外や空調のない屋内での運動を中止したり延期したりするほか冷房を適切に使用し、のどが渇いていなくても定期的に水分をとるなど対策を心がけてください。
【大気不安定非常に激しい雨のおそれ】
一方、気温の上昇などの影響で、関東甲信では昼すぎから夜遅くにかけて大気の状態が不安定になる見込みです。
雷を伴った激しい雨や激しい雨が降り、特に関東北部と甲信では1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
20日朝までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで関東北部で100ミリ、関東南部と甲信で80ミリと予想されています。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の急な増水に十分注意するとともに、落雷や突風、それに「ひょう」にも注意するよう呼びかけています。